私の母は本当に元気な人で、若干血圧が高いぐらいで普段から寝込むことがないような母でした。ある日、「私、痔かもしれない」と言ってきたのできいてみると、便に血が混じってると話してくれました。
本当に自分は痔だと思い込んでいたので「病院に行くの恥ずかしい、痛くないから放っておく」と言ってきかない母に、「痔やったら薬で治るかも。次血圧の薬もらいに行くときに先生に言ってみたら?」と言ってみました。血圧の薬をもらいに行く病院の先生が男性の先生なので、痔かもしれないと話すのにも抵抗があったみたいですが、話してみたらすぐに大きい総合病院を紹介されたそうです。
一人が不安そうだったので、それ以降は私が仕事を休んで検査や手術などに付き添いました。結果は初期の大腸がんでした。普段がめちゃくちゃ元気な母なので、え?ほんとに?というのが母と私の思ったことでした。わがまま言わない我慢強い母でしたが、唯一希望を言ったのは「診察も手術も女医さんがいい」ということでした。希望通り、女性の先生に診察も手術もしてもらえました。
無事に手術も終わりました。今のところ再発もなく、また元気な母になりました。
それ以来私も「普段病院に行かないタイプの人は、ちょっと変かもと思った程度で思い切って病院に行った方がいい」と人にすすめるようになり、自分も気をつけるようになりました。